赤林檎です。前回の記事、餅屋ぷれ子とは異なる視点から、女声の出し方の練習方法を紹介します。
女声はRLTを進めていく・女性として埋没していく上で大変重要な役割を持ちます。また女声ができるようになるとストレスが軽減するのでこれもQOLを向上させる重要な役割の一つを果たします。
ここでは自分の現在の声を客観的に評価するツールとしてWindowsで動作する恋声というソフトを使います。
赤林檎の声パスレベルは電話でも女性として通りますが、友人曰く「男性ではない」という評価だったので、おそらくゆえに女性だろうと推定が働く程度だと思われます。その程度でも十分問題なく生活できているので、自分はこれで満足しています。
これに100%則る必要性はありません。踏み台になれればいいなぁ程度で執筆しています。参考までに、読んでいただければ幸いです。
前回の記事はこちらを参照してください。
ざっくり言うと
- ソフトでピッチを計測しながら地声や裏声の声域を広げる方法を紹介
- 継続的なボイトレ(試行錯誤)が何より大事
- 声オペはおすすめしない
目次
前提
- 前回の記事の知識(用語の意味)が身についていること
- 裏声が出せること
- ある程度PCの操作ができること
- 年単位で頑張るめげないメンタルを持っていること
特に一番最後が重要です。以下の恋声というソフトを使ったボイトレは自分の現状を客観視するためのものなので、毎日やる必要はありません。
しかし、このボイトレでコツを掴み、そのコツをキープし続けようと日常でもトレーニング・使い続けることが重要になります。新しい言語を習得するのと同じで日常の継続的な努力が女声獲得のカギとなります。
裏声の出し方は、ミッキーマウスのものまねをしようとするといいようです。
しかし、ごめんなさいそれ以上はわかりません。自分は元々裏声自体は出せるようになっていました。なので、裏声の出し方の練習方法はわかりません。
女声の練習に必要なもの
以下のものが必要になります。
- Windows PC
- 恋声(こいごえ) : ピッチ解析ソフト
- マイク
マイクはWEBカメラに附属のマイクやボイスチャット用のものでも構いませんが、当サイトでは以下のマイクをおすすめしています。
このマイクは単一指向性で周りのノイズを拾いにくく、正確なピッチを計測できます。それでいてお安いのでおぬぬめ。
自分もこのマイクでよくボイトレをしていました。ヘッドセットマイクとちがい、デスクに置いて使えるので長時間ボイトレしても不快感が出にくいです。
またWEBカメラ付属のものだと部屋の反響で実際の声と違う音声を拾ってしまったりしますが、デスクに置くタイプのものだと口元に置けるので影響を受けません。
ボイトレ環境のセットアップ
まず恋声をインストールします。少し古いソフトなので、Windowsが警告してくるかも知れませんが、問題ありません。
恋声は、音声のピッチの軌跡をリアルタイムに描画するソフトです。声の性別を変換するボイスチェンジ機能も付いていますが、ここでは使用しませ ん。恋声を上記リンクからダウンロードし、ZIP ファイルを好きな場所に 展開してください。
次に、恋声のピッチの表示範囲をC3~C5に設定します。大体真ん中のドから、2オクターブ上ぐらいの音の音に設定することになります。
次に録音デバイスを設定します。
3.5mmミニプラグの場合、WAVE MAPEERでいいですが、紹介したマイクだとUSB AUDIO BOXが付属しているためこれを使用した場合WAVE MAPEERとは別のマイクらしき選択肢が出てくるはずです。それを選択してください。
恋声は録音と同時に再生もするので、音がならないようにミュートをするかWindowsの「音量ミキサー」機能でミュートしてくだい。
これで環境のセットアップは完了です。
赤林檎なりの基礎ボイトレ方法
自分が知っているボイトレ方法の基本は、なんら難しいことはありません。C3~C5までの音を滑らかにつないで発声できるようにするだけです。すなわち、地声及び裏声の声域を広げることで男性に聞こえない声を出せるようになろうという戦略です。
これが自分の地声から上げてまた下げていった図です。きれいに繋がっています。自分は普段地声をあげて、裏声の声域の音域で喋っています。このきれいな山を描けるようになるまで、ロングトーンでピッチ(声の高さ)を上げたり下げたりして、地道にトレーニングを積み重ねました。
ロングトーンとは、「ホー」や「アー」と声を出し続けてることです。
次に裏声から下げていったバージョンです。滑らかにつながっておらず、急にピッチが下がってしまっている赤丸のところがありますね。ここが喚声点(地声と裏声の境界線)です。普段裏声は使っていないので、喚声点が発生してしまっています。
喚声点があると喋った時に不自然になってしまうので、喚声点を無くすように=滑らかにつながるように練習をしましょう。
地声から攻めるか裏声から攻めるかはやってみてやりやすい方を選択してください。このトレーニング方法を教えてくれた人は裏声を下げた声でしたが、自分は結局地声から攻めた方がやりやすかったので地声をあげたような声で喋っています。
喚声点がどのようなものか・及びC3~C5の音がどの程度の範囲の音なのかつかめたらいちいち恋声で解析しなくても継続した練習をすることができます。
またこれのトレーニング方法を動画にまとめました。ぜひ御覧ください。
基礎トレ+αのポイント
ほんとにちょっとしたコツですが、2つポイントがあります。鼻濁音と、息を多めにしゃべることです。
鼻濁音の出し方は頭上に引っ張られるイメージで・おでこに響かせるように・声を頭の上に投げるイメージで、「んがぁ」から練習してみましょう。
これを全部の音、あ~んで喋れるようになると地声より柔らかい声で喋れるようになるのでより女性っぽい声になります。「んがぁ」でしゃべれたら「まみむめめもまも」です。
次のポイント。息を多めに含めてしゃべる。これはそのまんまです。普段喋っているより息を多めに含めて喋ってみてください。これもなんとなーくそれっぽくなる簡単なテクニックの一つです。
声オペをおすすめしない理由
自分は声オペはリスクが高いのでおすすめできません。
リスクとは声帯をいじるので最悪声が出なくなること、成功したとしても前回の記事で餅屋ぷれ子が書いたようにあまり女性らしい声にならないということです。
また突発的な時に地声が出てしまうかもしれないというご意見をTwitterで頂戴しました。しかしもし出てしまったならそれはその時だと思います。見た目が整っていればちょっとボロが出たぐらいではパス度にはびくともしません。問題ないです。
さらに、自分は外に出ているときは常に気を張っているため、特に初対面の人と話すときは声のトーンが上がるため突発的な時でもいつも女声を保ったまましゃべることができています。
逆に女声が出ないときは、慣れてきた相手や親しんできた相手と1対1とかだと気が緩んで地声に近いような声で喋っていたりしますが、それでも友人曰く「地声と女声ほとんど変わらない」という評価だったので、問題ないと思っています。
どこまで体をいじれば満足するかは人によって異なると思います。なので、声オペをすること、声オペをしたい人を否定するわけではありません。
ただ声オペはやらなくても十分生活できる範囲までボイトレでもっていけるよとだけ主張させてください。
まとめ
繰り返しますが、継続的な発声が一番の力となります。気づいたらそれっぽい声が出るようになります。のんびりRLTといっしょにやっていきましょう~ わからないことがあれば公式アカウント@gid_mtf_guide もしくは@RedGoodApple 、コメントなどぜひぜひ聞いてください。お待ちしております!