ガモンで反転法にて造膣を行った場合に、入院中に3日ほどで渡されるドキュメントを文字起こししました。ドキュメントにはダイレーションの具体的な方法、おりものについて、いつから性交渉ができるようになるかなど具体的に記述されています。
赤林檎は山梨大学医学部附属病院で性別適合手術を受ける予定ですが、ダイレーションの具体的な方法についてはあまり指示がないという話を聞き、ガモンの方法を転載及び、トランスしていく上で得た知識を書き加えています。最後に原文PDFも載せてあります。
なお、山梨大学医学部附属病院では2週間入院のあと退院ですが、ガモンの場合は入院1週間で、その後2週間を病院の上階に併設されているホテルで過ごすそうです。すなわち安静にする期間が3週間タイでは取られています。
国内を検討しており、参考にする場合は期間が異なることに注意してください。期間などに関してはガモンドキュメントそのまま載せてあります。
山梨医学部附属病院でのダイレーションの記事、別途書き起こしました。こちらも参照してください。
ざっくり言うと
- 性別適合手術は大手術のため体に様々な変化が起きる
- 性別適合手術をしても膣が濡れることはない(代用方法あり)
- 性別適合手術をすると本来の女性のようにおりものがでてくる
目次
ベッドでの安静について
皮膚移植法の場合は、術後6日間パッキングを詰めたままで膣の位置を固定し、6日後にパッキングを除去します。その問、できるだけベッドで身体を起こさず、絶対安静が必要です。
浮腫(むくみ)について
どんな手術の後においても、多少の浮腫は起きやすいものです。術後の性器の浮腫は実際かなり不快です。これは「立っている時間」を減らすことが効果的です。退院後3-4日は立ったままの姿勢を30分以上続けないようにして下さい。車に乗っているだけでもかなりの浮腫を引き起こすので注意して下さい。
塩分の多い食事などを控えて下さい。塩分は浮腫の原因になります。水を多く摂取するようにして下さい。
現在朝から水分2リットル弱(スポドリと水)呑んでるんですが、水分摂取量が減ってた昨日より楽なので、関係はありそうな感。「水飲め」は現地でさんざん言われましたしね。
— misora05.tar.bz2 (@misora05) June 4, 2018
(注記:Twtitterでも水を飲むと楽になったという声がありました)
ほてり(ホットフラッシュ)
ほてりは術後すぐに起きやすい症状です。1週間以内ほどで身体中のあちこちに熱感が起きる、あるいは激しいほてりを経験します。これは体内のホルモンの突然の生産低下によるものです。身体のほてりは通常約30分程続き、これはおよそ1ケ月間続きます。
排尿機能について
次に術後すぐに直面する問題は、どうやって再び排尿するかということです。尿カテーテル除去後、しばらくは違和感があるでしょう。神経の幾つかは切断され、性器が再配置された為なので、心配はありません。排尿は可能です。どの筋肉を弛緩すべきかが分かるまで多少時間がかかります。
尿を完全に出し切るまでに何回かの尿の流出があります。噴れるまでに1週間以上時間がかかります。
なお患部の浮腫みによっで尿が噴水のように出てしまい、思うように排尿したい場所に出来ません。この症状は最低1ヶ月から2ヶ月続きます。旅行中はおしり拭きやパンティーライナーなどを利用すると良いでしょう。
おりもの
数週間から最大3ケ月、多少の「おりもの」があります。これは手術後の正常な症状です。おりものは通常粘着質のクリーム状のものです。これは身体の治癒として排出されるものです。しかし、もし異臭や有色の場合は感染の可能性もあります。この場合、ただちに最寄の医師の診断を受ける必要があります。
ダイレーション
直径の大きさがわずかに違う6種のダイレーターを使用します。ダイレーターのサイズは直径が少しずつ大きくなっています。
10日間前後は最小サイズを使い、その後はワンサイズずつサイズを大きいものへと変えていき、最終的には最大サイズを使います。
(※ダイレーションについての詳細は、担当者または医師に相談して下さい)
通常、術後の3ケ月は1日に2回(45-60分間)続けて下さい。そしてその後の数ケ月は1日1回、そして週に2一3回へと回数を減らしていきます。このスケジュールは年齢や性交の相手がいる場合によっても異なります。
アドバイス
ダイレーター・サイズを次のサイズへと変える場合、必ず小さいものから試して下さい。最初は通常のダイレーション・セッションに従って、少しずつサイズを大きくしていくようにして下さい。最初は一度に挿入せずに半分までにします。最初は5-10分間、あまり不快ではなくなるまでは1日おきの短いセッションで行って下さい。最初の2回ぐらいは出血を伴うこともありますが、出血は大量ではなく、ダイレーション後の洗浄時に、水に色がつく程度です。
ダイレーション期問は、パンティーライナー(おりものシート)を十分買い置きしておく必要があります。まるで自分のサビがはがれていくように、本来の女性の月経の最終日のようなおりものがあります。
清潔さについて
清潔には十分な配慮をして下さい。大手術の後はバクテリアや菌による感染の予防が大切です。ダイレーターや器具など医療用具使用後には必ず洗浄して下さい。品質のよい抗菌石鹸やベビー石鹸をお使い下さい。
感覚について
その他に起きやすい症状として、痛みの錯覚と神経の痩拳(けいれん)です。まだそこに物があるような気がします。これはほとんどのものが「再配置」され、ほんの少しの箇所しか除去されていないからです。無感覚の場所、非常に敏感な場所があるのも普通です。特に新しいクリトリスは洗浄時でさえも触れないほどでしょう。身体が慣れるまでしばらく時間がかかり、不快感は通常2-3ヶ月後にはなくなります。
性交渉について
術後3ケ月問は性交渉を避けるべきであるということで、医者の間で大体意見は一致しています。その頃には一番大きいダイレーターを使っているはずでっす。性交渉前までに通常のダイレーション・セッションを終わらせて下さい。興奮しているのは頭であって、身体ではないので焦らずに十分な潤滑剤を使って下さい。
注記:すなわち作った女性器はは自然には濡れません。ほんの少しだけもともとの身体の機能で濡れるがセックスでは足りないほど。そのためセックスをする際には純女もつかう仕込みローション、ウェットトラストをおすすめします。
セックスをする前に使用すると男性相手にばれない程度に濡らす(=ローションを仕込める)ことができるようです。濡れていたほうが男性は喜ぶのでぜひ造膣して初めての夜は、使ってみてください。今の所一本あたりの単価は350円です。
体が慣れるまで
身体には驚くべきことに、どんなものに対しても適応できる能カがあります。
SRSにおいて理解すべき点
膣は外側の皮膚より形成され、その皮膚は形成後、内部にある状態です。身体はそれを内部の皮膚へと変換していき、これは約2年かかります。外側の皮膚が湿った皮膚表面と変わっていきます。次第に通常の内側の皮膚へと変わっていくので、ダイレーションの後、膣洗浄をするといくつかのネバネバしたおりものを時折経験するかもしれません。
そして陰唇内部皮膚色素が変色していくのが分かります。これは遺伝や人種によって大きく異なります。色素の薄い部分は濃くなり、濃い部分は薄くなっていきます。
原文PDF
忠実に文字起こしをしましたが、ソースとして原文PDFを貼っておきます。
性別適合手術に関して(ガモン・コスメティック・ホスピタル)