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埋没MTF当事者が綴る~性転換のヒント

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埋没生活を生涯継続していくために必要不可欠な秘密の守り方

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性別適合手術(SRS)も終わって戸籍も変わって、本来の自分に戻れたけどそうやって埋没したがゆえに発生する不如意(もにょもにょ)があると思います。
違う、そうじゃないっていいたいけど、そう言ってしまうと埋没生活が続けられなくなる。故に言わずに秘密にしておかなければならない。でも、それはストレスである。どうしよう… というときの、対処の方法を今回は紹介します。

ざっくり言うと

  • GIDがカムアウトする理由・メリットがどこにあるのか(いやない)
  • 不如意とはつまりストレスである
  • ストレス解消を意識的に積極的にやろう

カムアウトをするメリットとは

まず、そのまえにカムアウトするメリットがどこにあるかについて考えてみましょう。

前回のエントリでアウティングをした経営者と話を進めていたのですが、結局経営者として責任を取りたくない、リスク込で利益を得るより安全を選びたいというのが根源としてあるようでした。これを裏付ける理論があります。すこし難しいですが覚えておくと、人の心理を理解するのに役立ちます。

人間は利益を得ることよりも損失を避ける

人間は不確実な出来事を「Yes/No」で意思決定するときに「プロスペクト理論」というものにそって意思決定するようです。
この理論を大雑把に説明すると、人間はリスクを避けて堅実に選択をするというものです。すなわち簡単にいえば人間は損失を避けたい気持ち>利益を得たい気持ちのほうということです。

このことを確認するためにある思考実験をしてみましょう。いずれも選択は1回のみで一度決めたら変更することはできません。

質問2
質問1: どちらかを選んでください。

選択肢A: 100万円が無条件で手に入る。
選択肢B: コインを投げ、表が出たら200万円が手に入るが、裏が出たら何も手に入らない。

この場合、あなたはどちらを選びますか?統計を取ると選択肢Aの無条件に手に入る方を選ぶことが多いそうです。これを踏まえて次の質問です。

質問2
質問2: あなたは200万円の負債を抱えています。どちらかを選んでください。

選択肢A: 無条件で負債が100万円減額され、負債総額が100万円となる。
選択肢B: コインを投げ、表が出たら支払いが全額免除されるが、裏が出たら負債総額は変わらない。

この場合も質問1で「選択肢A」を選んだほとんどすべての人が、質問2では「選択肢B」を選ぶはずです。これらから言えるのは、人間は目の前に利益があると、利益が手に入らないというリスクの回避を優先し、損失を目の前にすると、損失そのものを回避しようとする傾向にあるということです。

すなわち、損失やリスクが人間は怖いってことです。

プロスペクト理論を踏まえて

以上を踏まえて、自分が就職しようとする仕事先の経営者にGIDであるということをカムアウトした場合のことを考えてみましょう。経営者にとってはGIDであるということは、他の従業員からクレームを付けられる可能性があるかもとかほかにもいろいろなことを考えてしまい、リスクと捉えます。少なくともメリットとは捉えません。

さて問題です。経営者は雇用しない事によるリスク回避と、雇用することにより起こり得るリスクどちらを取るでしょうか。プロスペクト理論を読んでくださった方なら、間違えなく前者のリスク回避のほうと答えるでしょう。

これをらを踏まえて、普通に生活している時にGIDであるとカムアウトする理由・メリットがどこにあるでしょうか。戸籍の性別を変更するまで至った人、戸籍の変更までではなくてももうSRSを予約していてあとは戸籍を変えるだけな人(以下埋没済みの人)がカムアウトするメリットはごくごく限られた場合しかメリットはないと思います。

たぶん埋没済みの人の多くの人は言われなくてもそうするだろうし、そうするつもりだと思います。でも、最近この大原則を頭に叩き込んで置くことが大事だと最近実感したので、改めて文章として書き残しておこうと思い、この記事を書き始めました。

トランスは、徹底的にクローズで生きていきましょう。そうなるよう・そうできるようににすべきだと思うし、そこを目指すべきだと思います。歩くカムアウトにならないように、誰がどう見てもわからないように、完全に埋没、していきましょう。

GIDであることを秘密にしておく方法

ということで、クローズで生きていくためにGIDであることは埋没したら完全に秘密にしておきましょう。方法は簡単です。GIDであることおよびそれを示唆するようなことをだれにも言わない。ただそれだけです。ただそれだと、不如意な思いを感じることがあると思います。その不如意をどこにぶつけたらどう、処理したらいいのかということについてここでは書いていきます。

つまりはストレスである

これは要はストレスなので、ストレスコントロールと同じテクニックを使うことができます。おすすめはこれです。


ストレスに対する対処法を学ぶと色んな場面で強くなります。どんな時も使えて最強なのが昼寝するだと思います。とりあえず、寝る。たとえ家でなくても会社のデスクでもいいから、一瞬意識を落とすだけでもだいぶ気分変わります。

あとは、セルフカウンセリング。カウンセリングとは大雑把にいうとカウンセラーがクランケ(患者)の話を受け身になって真摯に話を共感する態度で話を聞くことだと思っています。これと同じことを自分でやるのです。
たとえば、紙のノートに書くとか。自分は誤字脱字がよくあってしかも紙で残したくないのでよくEvernoteやメモ帳ソフトにに怒りやフラストレーションなどをキーボードに叩きつけています。この記事もある意味セルフカウンセリングの意味があると思っています。

まだあります。完全にリアルと切り離したトランス界隈専用のアカウントを作って愚痴るのもいいと思います。埋没8年選手の人とかが界隈にひょっこり戻ってくるのってそういう意味があるのではないかなと思っています。おかげでいろいろトランスするために必要なHOW TOを聞けたり、GIDの歴史を知ることができたりして助かっています。

そして、一番は居るならパートナー・相方(以下パートナー等)の存在だと思います。自分のことをよく知っていておそらくGIDであるということもカムアウトしておりその意義がある相手。今日こういう事があったよっていう報告も兼ねてさらっと話すと、気持ちがすこしすっきりするかもしれません。

でも、パートナー等をカウンセラーにしてはいけません。大切な関係が崩壊します。恋愛関係とは自立した人間と人間が自分の意志でパートナーと同じ方向を歩いている時に成り立つ関係だと思っています。なので不如意を感じた時にパートナー等にいつもいつも頼っているといつか自立した人間ではなく依存関係になってしまい、そして耐えられなくなったパートナーが違う方向を向かって歩き出す。そんなパターンに入ってしまいます。だからバランスを考えつつ。少しずつ小出しにしつつ。

まとめ

誰にも言えない秘密。墓まで持っていく秘密。うまく圧縮してそとに吐き出しながら生きていきましょう。自分もがんばります。

  • この記事を書いた人

赤林檎

20代MTFトランスジェンダーです。将来的にタイで性別適合手術を受けたいと思っています。自分の性別移行をした経験を生かして性別移行をするためのノウハウを書いています

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