以前、医療脱毛とトリアを比較した記事を書きました。この記事を書く時に調査した結果、Twitter上のMTFは、知りうる限りフラッシュ式の脱毛器、ケノンを使う人しかいなかったのでトリアしか持っていない自分も気になりました。Twitter上で声をかけた所、本当にありがたい話ですが、Twitterのフォローワーさんからケノンをお借りすることができたのでケノンを辛口の本音レビューを書きます。
ケノンをフォローワーさんからお借りしましたがそこに金銭のやりとりは全くありません。またケノンをお借りするときの条件として「悪かったら正直に悪かったところも書いてください」と貸していただいた人とお約束しているので、おべっかはなしです。もちろんいつもおべっかは使っていないですが、この記事は特にいいところも悪いところも全部含めて書きます。
ざっくり言うと
- ケノンは永久脱毛ができなく高いが照射範囲がトリアに比べ広い
- トリアは照射範囲がケノンに比べ狭いが永久脱毛ができるて安い
- どちらも一長一短だが、永久脱毛ができるトリアがお勧め
目次
トリアとケノンを比較してみた
同じ家庭用脱毛器であるトリアとケノンをまとめて表で比較してみました。どちらも一長一短なところがあります。が、ケノンには致命的な欠点があります。永久脱毛できないという点と、剛毛な毛が苦手であるという点です。
トリア | ケノン | |
---|---|---|
種類 | レーザー脱毛 | フラッシュ脱毛 |
永久脱毛 | できる | できない |
照射面積 | 1cm² | 9.25cm² |
電源方式 | バッテリー | コンセント |
チャージ速度 | 1秒未満 | 6秒 |
駆動音 | ドライヤー並み | 扇風機の一番弱いのぐらい |
重量 | 584g | 約120g(手に持つ部分のみ) |
価格 | 約40,000円 | 69,800円 |
剛毛な毛 | 得意 | 苦手 |
産毛 | 苦手 | 得意 |
総合評価 | [star rating="4" numeric="yes"] | [star rating="3" numeric="yes"] |
表で並べただけではいまいち比較が分かりづらいので一つ一つ分解しながら説明していきます。
ケノンは永久脱毛目的には使いづらい
ケノンは短期的に永久脱毛をする目的ではあまりおすすめできません。どちらかといえば、産毛などのどうしても生えてきてしまうムダ毛を定期的かつ継続的に処理する目的で購入するのがいいでしょう。
理由を説明します。ケノンはフラッシュ脱毛式であり、簡単に言えば強力なストロボを焚いてその光のエネルギーをムダ毛に照射することによりムダ毛を加熱し焼いて脱毛をすることができます。ケノンのフラッシュ脱毛はいわゆる脱毛サロン・エステと同じものになります。
だたしこの光のタイプでは光が根毛まで届かず、毛乳頭・皮脂腺開口部等を破壊することができない=永久脱毛することができないため、照射後しばらく経過しても毛が抜けませんでした。医療脱毛の場合は照射後1週間ぐらいで毛が自然に抜けてき始めます。
ケノンの取扱説明書も永久脱毛できるとは一切書いていなく、「※個人の感想です」てきな感じでお茶を濁しています。また、あくまで「ムダ毛のお手入れがお手入れが楽になることをご実感いただける」と表記してあるだけで毛が生えなくなるとは書いてありません。この辺書き方が上手ですね。
産毛のような細い毛に対しては照射したと同時に焼く事ができます。毛が焼けたときの独特の匂いと煙も確認しました。医療脱毛をしたときにも感じるものでした。
また、髭やVラインのような剛毛な毛に対してはあまり効果は期待できません。実際に照射してみて痛みが殆ど無いと言っていいほどなかったので根毛に働きかけていないということがわかりました。また剃ってわずかに残った毛が産毛と違い、焼けることもなかったので剛毛な毛に対しては期待しないほうがいいと思います。繰り返し繰り返し続けていけば剛毛な毛であっても毛が細くなったり、生える本数が少なくなったりしてお手入れが楽になる可能性はあるでしょう。
以上から医療脱毛及びトリアと比較して剛毛な毛をケノンで永久脱毛しようとするのは、時間とコストを天秤にかけた場合、あまりおすすめできないです。
照射面積対決
ずばり横に並べてみました。ケノンは撮影の関係上、実際に照射するパーツ(カートリッジ)をのみを外して同じ高さに調節し並べました。なお、ケノンのカートリッジはラージカートリッジです。
画像を見て分かる通り、ケノンのほうがトリアに比べて約9倍の照射面積があります。これは膝下や腕などのLパーツと呼ばれる大きな部位のムダ毛をケアするのに向いていました。照射面積ではケノンの圧倒的勝利です。
チャージ速度対決
しかし、次の動画をご覧ください。トリアとケノンのチャージ速度を比較してみました。どちらも最大パワー(トリアがレベル5、ケノンがレベル10)です。
御覧頂いたとおり、ケノンのほうがチャージに時間がかかります。なのでケノンはチャージ完了の音を聞いてワンテンポおきながら照射していく形になります。トリアは照射面積が小さいながらも、チャージ時間を待つことなくサクサク照射できるので音楽でテンションを上げていけばLパーツもそこまで苦ではなかったです。
ここまで一旦まとめると、
- トリアは照射面積は狭いけど、チャージ時間が殆どかからない
- ケノンは照射面積は広いけど、チャージに時間がかかる
となります。一長一短ですね。
冷却ファンの騒音の小ささ対決
先程の動画に環境音として一定の音量に保たれた小鳥のさえずりが入っています。比較のためにもう一度ご覧ください。小鳥のさえずりが聞こえるかどうかは騒音の指標となります。冷却ファンの音が大きければ小鳥のさえずりはいとも簡単にかき消されてしまうため、これにより冷却ファンの騒音がどれだけ大きいのか比較することができます。結論から言うとこうなります。
- トリアの冷却ファンの音はドライヤー並みにうるさい
- ケノンは冷却ファンの音は扇風機の一番弱い時ぐらいの音
トリアの冷却ファンの音は充電時にも常にではないですが、たまに過熱を防止するためファンが回り騒音がします。なので、夜寝ているときとかに近くにあると、ちょっと寝づらいです。ワンルームとかだと外に置く場所もないので充電するときがトリアのほうがちょっと難ありだと思います。
トリアとケノンどちらがお勧めか分かる診断チャート
以上を踏まえて、トリアとケノンどちらがあなたにとってお勧めか診断するチャートを作りました。トリアもケノンも両者いいところもあり、悪いところもあります。家庭用脱毛器はお値段しますのであなたにとって最適な家庭用脱毛器を選んでください。
このチャートを見ると、ケノンがあまり優秀でないように見えますが、決してそういうわけではないです。繰り返しますがトリアは産毛のような細い毛には対応できません。一長一短です。
他ケノンの気に入らなかった所
眉毛脱毛器がうまく動かない
あくまでオマケ機能ですが、ケノンには眉毛脱毛器がついています。取扱説明書曰くケノンの眉毛脱毛器は、「8秒間高周波を流し、毛を抜けやすくすると共に繰り返しご使用いただくことでムダ毛ケアの手間が徐々に軽減される脱毛器」だそうです。
しかし、効果や比較をする以前にこの脱毛器はうまく動作しませんでした。白いグリップ部を握ることによりピンセットが狭まり通電するようですが、接触が悪いのかどれだけ強く握っても通電しません。また、ピンセットが100均で買えるレベルの精度なので機能以前の問題です。
それよりこちらの毛抜きをおすすめします。ずっと使っていて、精度が素晴らしく良く使いやすいです。愛用しています。毛を掴んだら離さない、そんな感じで、メイク用品の基礎品だと思います。
カートリッジが高い・消耗品である・入手しにくい
トリアは一度買ったらバッテリーがへたるまで使い続けることができます。しかし、ケノンはカートリッジが必須であり、使うごとに内部のICで打った回数がカウントダウンされていき、規定回数まで使うと使えなくなります。カートリッジは1つ約1万円ほどします。お高いです。
また、ケノンはケノン本体を販売元である「エムテック」から新品で購入した人のみにカートリッジを販売しているようです。amazonではカートリッジを売っていないのでamazonから購入を検討している人は、エムテックにカートリッジの購入方法を問い合わせることが必要だと思います。
ケノンの良いところ
お高い買い物だからこそ、メリットだけではなく、デメリットも紹介していったらデメリットばかりになってしまいました。でもトリアに勝るメリットもたしかにあります。
- ほとんど痛くない
- 細い毛に対しては、すぐに毛が焼ける(脱毛できる)
- 細い毛が焼ける
- 逆に太い毛は焼けない
具体的には腕、手指、脇などののパーツに力を発揮するでしょう。
なお、ラージカートリッジしか使っていないので、新しく発売されたより強度を増したストロングカートリッジを使った場合、どうなるかはわかりません。
まとめ
ということで、個人的にはトリアをおすすめします!トリアと医療脱毛を比較した記事も過去に書いてありますのでありますのでぜひご覧ください。