性別取扱変更の申立書の書き方

執筆者: 餅屋ぷれ子餅屋ぷれ子

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お久しぶりの「餅屋ぷれ子(@predator_chan)」でございます。今回は裁判所に提出する性別取扱変更申立書の書き方などについて紹介したく思います。

性別取扱変更申立書とは裁判所に性別変更の審判を求める際に提出する申立書。要するに、裁判所に対して「見た目と戸籍の性別が違ってて困ってるからなんとかしてくれ」という実情を記載する書類のことです。

書類提出とか裁判所・・・とかいろいろ大変そうなイメージがありますが、ぶっちゃけ超簡単です。というか、頭を大して使う必要も無く、記載例を流用すれば大丈夫。

それよりも手術を終わらせるほうがかなり大変なので、戸籍変更までたどり着くほうが難しいですよね。

というわけで、書類の書き方、一緒に提出する書類、申請するための条件等についてみていきましょう。

この申立書を使って申請するためには

戸籍の性別の取扱を変更するためには現在以下のように法律で決まっており、すべてをクリアしないと変更できません。

一 二十歳以上であること。
二 現に婚姻をしていないこと。
三 現に未成年の子がいないこと。
四 生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること。
五 その身体について他の性別に係る身体の性器に係る部分に近似する外観を備えていること。
性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律

性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律

4及び5は、性別適合手術をしていればクリアできます。逆に言えば性別適合手術を受けてないと戸籍上の性別を変更することができません。頑張って手術代をためましょう。

申立書は裁判所のテンプレートを流用すればOK

「性別取扱変更申立書」は裁判所のウェブサイトに

  • 申立書のPDF
  • 記入事例
    の2つの資料があります。

裁判所 | 性別の取扱いの変更の申立書

ここから申立書のPDFファイルをダウンロードし、印刷して書くだけです。プリンターが無かったら近所のコンビニに行けば良いですし、字が下手だったらAdobe Acrobatを使ってPCで記載しても問題ありません。

書き方に困ったら記入事例を見てください。以下は申し立て理由の引用です。

  1. 申立人は,小学校5年生頃から,自分の性別に違和感を覚え始め,中学校入学後も,男子用トイレに入ることや他の男子生徒と一緒に着替えをすることが嫌で仕方がありませんでした。また,自分が女性であるとの認識もその頃から強くなってきました。
  2. 平成○年○月から○○大学附属病院○○科へ通い始め,平成○年○月に性同一性障害と診断されました。それと同時に精神的サポート及びホルモン療法を開始し,平成○年○月及び平成○年○月には,性別適合手術を受けました。
  3. 現在の勤務先では,完全に女性として認識されており,名前も通称として「甲野花子」を使用しています。
  4. 申立人は,このように外見も中身も全く女性なのに戸籍などの性別欄が男となっているため社会生活上不便な思いをすることがあります。したがって,性別の取扱いを男から女に変更する審判を求めます。
  5. なお,申立人には,子がいませんし,結婚もしていません。
  6. (成年に達した子がいる場合)なお,申立人は現在結婚していませんし,子(長女○○,昭和○○年○月○日生)がいますが,既に成年に達しています

これを自分の状況に置き換えるだけです。餅屋が提出した申立書は、日時だけ合わせただけで、ほぼこのテンプレの流用です。

どうせ深く考えると過去のことを思い出して辛くなるだけですから、時間をかけずにささっと作ってしまいましょう

戸籍変更を申し立てる際に準備する書類

必要な書類一覧

あとで詳しく説明しますが、以下の書類が必要です

  • 申立書
  • 診断書
    • 精神科・心療内科の診断書(ファースト)
    • 精神科・心療内科の診断書(セカンド)
    • 手術証明書(SRSをした病院で入手可能)
    • 外性器の確認書(MTFの場合、ホルモン治療を行なう泌尿器科などで入手可能)
  • 切手・印紙(800円分)
  • 戸籍謄本

診断書や手術を証明するものが必要です

準備する書類も裁判所のウェブサイトに書いてあります。

裁判所 | 性別の取扱いの変更

(1) 申立書(これは上述)

(2) 標準的な申立添付書類

  • 申立人の出生時から現在までのすべての戸籍(除籍,改製原戸籍)謄本(全部事項証明書)
  • 所定の事項の記載のある2人以上の医師による診断書

申し立ての際には上述の申立書のほかに戸籍謄本や診断書が必要です。国内の場合、用意すべき診断書は上記4点です。海外の場合には手術の証明書をくれるかは知りませんが、何らかの書類はあるのだと思います。

診断書の様式は病院によって異なるでしょうが、診断書に自分史が含まれていれば話が早いです。「GIDと認めます」の紙切れ1枚だと、裁判の際にいろいろ過去のことを聞かれるかもしれません。また、審判の途中で別途陳述書を求められるケースが多いようです。

なお、戸籍謄本は本籍地を置いてる区役所・市町村の市民課(またはそれに順ずる場所)に行けば貰えます。

切手や印紙も必要です

裁判所とのやりとりは封書で行ないますので、切手が必要です。具体的にいくら分必要かは戸籍変更を申し立てる裁判所に聞いてください。

使わなかった分はあとで返却されます。

印紙は800円分必要です。これは郵便局で「収入印紙を欲しい」と伝えると売ってくれます。

裁判所 | 性別の取扱いの変更

いざ裁判所へ

申立書と診断書一式、切手、印紙を手に入れたら裁判所にもっていきましょう。

もっと詳しい話を聞きたいときは、裁判所に相談しにいけば教えてくれますので、聞きに行ってみてください。

そして、お疲れ様でした!!
これから、また新しい人生のスタートです。頑張って生きてください。

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